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平成29年4月1日より固定価格買取制度が変わりました。
これにより、すでに認定を受けている太陽光発電設備についても影響を受けます。
太陽光発電を設置するとき、重要となるポイントの1つに発電パネルの向きがあります。パネルを設置する方角は、その住宅の立地条件や屋根の形状、設置面の方向などから限定されてしまうものです。
太陽光パネルの設置方角として最適とされているのは、十分な日射を得られる真南で、発電量が最大となります。
太陽の動きに背を向けるような形となる真北を向けて設置する場合、発電量は大幅に低下するといわれています。発電量はパネルを設置する角度によっても変わりますが、真南の発電量を100%とすると真北では発電量が65~66%程度。
3分の2の発電量が確保できるので、たいして大きな問題ではないと思うかもしれません。しかし、太陽光システム導入のコストを考えると、回収するために必要な時間は単純計算で1.5倍になります。仮に南向きで初期費用回収に10年かかるとすれば、北向きの場合は15年となるのです。
太陽光発電システムのメーカーでは、原則として北向きの設置を禁止していることが多く、禁止されていない場合でも推奨されていません。さらには、真東・真西よりも北向きに設置されたシステムは、メーカー保証の対象外となるケースがほとんどです。
もし北向きの屋根であるのに強く設置を勧められることがあれば、それは信用できない業者であるともいえます。
しかし、北向き屋根でも太陽光発電を設置する場合もあります。以下の条件を満たす場合は、設置できる可能性があります。実際に、南向きに設置した場合の80%程度の発電量が確保できたという報告もあるようです。
一般的な住居では、ベランダも洗濯物を干すなど南向きが理想とされ、南面に広くとる傾向にあります。狭小地に複数の住戸を立てる場合など、真北向きにしか屋根がない住居も少なくはありません。
屋根面が傾斜つきの一面のみのものは「片流れ屋根」と呼ばれますが、真北向きの片流れ屋根の場合は太陽光発電の設置が不可能と認識しましょう。採算を二の次にすれば設置も可能ですが、優良な業者であれば設置を勧めることはありませんし、対応してもらうのも難しいはずです。
完全な北向きの片流れ屋根でなければ、太陽光発電を設置できる可能は残されていますので、相談・検討してみる価値はあります。信頼できる設置業者を探して、住居の立地条件や屋根の状態を詳しく説明しながら、アドバイスを受けると良いでしょう。
ただし、北側の屋根に太陽光発電を設置する場合、パネルを設置する屋根の方角に周辺住宅のベランダや窓があると、パネルの反射光がトラブルになることが見られるようになりました。狭小地住宅の片流れ屋根の例のように、決して少なくないケースなので留意しておく必要があります。